
【日野 デュトロ】ターボ付近からオイル漏れ!原因はブローバイ系統?PCVフィルタ交換・インタークーラー清掃
今回は、日野 デュトロのターボ付近からのオイル漏れ修理をご紹介します。

入庫時、ターボ周辺にオイルの付着が確認されました。
最初はターボ本体からのオイル漏れを疑いましたが、詳しく点検していくと、ターボ周辺だけでなく、接続されている配管にも広範囲にオイルが付着していました。
そこで今回は、ターボ本体だけでなく、ブローバイガスの処理系統にも着目して点検を進めました。
■ ターボの故障と思いきや、原因は別のところに?
ターボ付近にオイルが付着していると、ターボ本体の故障を疑うことがあります。
しかし、オイルが付着している場所が、必ずしも故障の原因とは限りません。
今回の車両では、吸気配管にもオイルが回っていたため、ブローバイ系統の不具合を疑いました。
大切なのは、症状だけで部品を交換するのではなく、なぜその症状が発生しているのかを調べることです。
■ ブローバイガスとは?PCVフィルタの役割
ディーゼルエンジンでは、燃焼時に発生したガスの一部がピストンリングの隙間を通り、クランクケース内へ流れ込みます。
これを「ブローバイガス」と呼びます。
ブローバイガスにはオイルミストが含まれており、エンジンには、このオイル分を分離するためのフィルタが設けられている車種があります。
それが、ブローバイフィルタ(PCVフィルタ)です。
このフィルタが目詰まりすると、ブローバイガスの流れやクランクケース内の圧力に影響し、オイル漏れや吸気系統へのオイル流入につながる場合があります。
今回も、ブローバイ系統の状態を踏まえ、PCVフィルタの交換を実施しました。
■ 今回実施した整備内容
今回の修理では、以下の作業を行いました。
① ブローバイフィルタ(PCVフィルタ)交換
ブローバイガスに含まれるオイルミストを分離するフィルタを交換しました。
② 吸気配管の清掃
配管内部に付着していたオイルを清掃しました。
③ インタークーラーの取り外し・清掃
インタークーラーを取り外し、内部に回っていたオイルを清掃しました。
④ 関連部分の点検
オイルが付着していた箇所や周辺部品の状態を確認しました。
■ PCVフィルタは見落としがちな整備ポイント
エンジンオイルやオイルフィルタは定期的に交換していても、PCVフィルタについては意識されていない方も多いのではないでしょうか。
PCVフィルタは、車種やエンジンによって交換時期や整備方法が異なります。
目詰まりが進むと、ブローバイガスの処理に悪影響を及ぼす場合があるため、メーカー指定の点検・交換時期に合わせたメンテナンスが重要です。
特に走行距離の多いトラックでは、こうした普段見えない部分の点検も大切になります。
■ 部品交換の前に、原因を見極める
今回の整備で大切にしたのは、「ターボ付近にオイルがあるから、ターボを交換する」と決めつけなかったことです。
トラックの故障診断では、症状が現れている場所と、実際に不具合が発生している場所が異なることもあります。
親和自動車では、必要な点検を行い、原因を切り分けながら整備を進めています。
不要な部品交換を避け、適切な修理につなげることも、整備工場として大切な役割だと考えています。
■ トラックのオイル漏れ・エンジン不調は親和自動車へ
親和自動車株式会社では、日野デュトロをはじめ、いすゞエルフ、三菱ふそうキャンターなど、各メーカーのトラック整備に対応しています。
ターボ周辺のオイル漏れ、エンジンの不調、吸気系統のトラブルなど、お困りのことがありましたらお気軽にご相談ください。
働く車を、止めない。
これからも、一台一台の状態をしっかり確認し、お客様の仕事を支える整備を行ってまいります。
今回の整備内容
車種: 日野 デュトロ
症状: ターボ付近からのオイル漏れ・配管へのオイル付着
点検: ターボ周辺・吸気配管・ブローバイ系統
作業: PCVフィルタ交換、吸気配管清掃、インタークーラー清掃
※PCVフィルタの目詰まりがオイル漏れの直接原因だったかどうかは、交換後の状態確認も含めて判断する必要があります。
